本作品の一番の見所は、日々の暮らしの中で次々に起こる摩訶不思議な出来事、進行していく母の認知症の症状が「自然体」のまま映し出されているところ。身近に「認知症の人」がいない医療・介護に従事している方や学生さんにとっては「認知症の人と家族の暮らし」がどのようなものかを知るヒントにもなるでしょう。
人生100年時代を迎えて、介護される人もする人も、ともに幸せに暮らせる介護とは?穏やかで心地よい老後とは?高齢者と暮らす家族のあり方とは?支え、支えられながら、ともに生きることのいとおしさが、じんわりと心にしみる驚きと感動にあふれる作品です。