シリーズ第3弾『認知症plus回想法』刊行!

認知症 plus 回想法
別冊写真集で振り返るあの頃の暮らし

鈴木正典 編

B5判、122頁(別冊写真集44頁)、定価(本体2,300円+税)

80歳の伯母に久しぶりに会ったら、認知症が進み、私のことがわからなくなっていました。子供のときからとても可愛がってくれていたのに……。けれど一緒にお茶を飲んでおしゃべりしていたら、若い時の流行歌を、楽しそうに歌い始めました。5年前のことは忘れていても、50年前のことは覚えているという不思議!

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高齢者には、「長期記憶」というかけがえのない“知的財産”があるそうです。回想法の会では、この知的な蓄えを、写真や品物などのきっかけを使って引き出しながら、語り合います。

勉強したり、遊んだり、楽しかった頃の思い出。子育てや家族の世話で目が回るほど忙しかった頃の苦労話。気持ちが“あの頃”に戻ると、素敵な笑顔が出てきます。

本書は、写真を使った回想法の実践方法についてわかりやすく解説するガイドブックです。“回想を促すきっかけ”として活用できる写真21点(別冊写真集収載)と、会話を弾ませるコツ(具体的なシナリオ)なども紹介しています!

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編者序文(抜粋)]

本書は、2013年12月刊『認知症予防のための回想法』に加筆修正を行い、「認知症plus」シリーズの一冊として発行するものです。初版は、写真を用いたグループ回想法を実践する際にご活用いただけるガイドブックとして、施設や地域で働く保健師・看護職の方々、介護・福祉に携わる皆様に広くご愛読いただきました。

「回想法を行うと高齢者施設の利用者の方が元気になります」「施設でのアクティビティに活用しています」などの声をお寄せいただき、回想法の広まりを感じています。

このたびの改訂にあたっては、内容を見直すと同時に本文レイアウトを2色化し、新規項目を加筆したほか、写真集に都市部の写真4点を加えました。

第1部の導入部分では、回想法の「意義」、回想法事業研究を通して明らかにされたその「効果」、地域における回想法の活かし方などについて、わかりやすく解説しています。新規項目「写真と併用できる回想トリガー」では、「匂い」「音」を用いた回想法について紹介しています。

第2部・第3部では、グループ回想法を実践するうえで大切な「コミュニケーションのコツ」と「運営のコツ」について、21のポイントを解説しています。新規項目として、公民館やまちづくりセンター、高齢者サロンなどにおける活動の中で、地域の誇りやかつての生業(なりわい)生業(なりわい)である民俗を回想することにより、“地域興し”や“心の糧の再発見”が促され、より積極的な高齢者の生きがい活動に発展している実例をご紹介します。

それぞれの解説の後には、“回想を促すきっかけ”として活用できる昭和27年から50年までの写真を例示し、「回想のヒント(写真の絵解き)」を挿入していますので、実践の場におけるシナリオとして使っていただけます(別冊写真集にある写真の拡大版もご活用ください)。また、「お話を広げるキーワード」として、懐かしい道具や言葉、伝統的な生活文化について紹介しています。このような民俗学的なエッセンスが、本書の特色でもあり、楽しくお読みいただければ嬉しく存じます。

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