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認知症 plus 予防教育
運動・食事・社会参加など最新知見からの提案
金森雅夫 編
B5判,216頁,定価 3,300円(本体3,000円+税10%)
世界的な医学雑誌「Lancet」の掲載論文「認知症予防、介入、ケア」では、認知症の35%は抑制可能であり、認知症予防のためには「運動」「食事」「社会参加」が重要だとしています。
本書ではこの3つに基づいた学際的研究(医学、薬学、スポーツ学、栄養学、看護学、理工学など)の知見と、地域における取組みの最前線を紹介します。
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これまでの認知症plusシリーズはケア現場に密着した実践的テーマを取り上げてきましたが、今回はがらっと変わり、認知症予防研究の最前線をご紹介しています。
世界的に著名な様々な医学雑誌に掲載された研究論文がメインですが、福岡県久山町で50年以上の長期にわたり行われている生活習慣病の疫学調査(久山町研究)は世界でも注目を集めている日本発の学術研究です。
本書で紹介している研究成果とは、たとえば以下のようなものです。
● 1時間以上の長時間運動は習慣的運動がもたらす認知機能向上効果を減弱化させる
● 高強度運動を連続10分以上続けると認知症発症リスクを高める
● 内臓型肥満は認知症発症のリスクになるが、皮下脂肪型肥満はそうではない
● 中年期の肥満は高齢期の認知症発症の要因となる
● 緑の葉野菜の摂取は認知機能の低下を遅らせる
● コーヒー、紅茶などのカフェインの摂取は認知機能維持に効果がある可能性がある
へーっと思うこと、ありませんでしたか?
世界の最前線研究を知りたいけれども、英文論文を読むのはちょっと大変…という方に、ぜひおすすめです。
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2020年03月13日