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認知症 plus 緩和ケア
症状緩和とスピリチュアルペインへの対応
認知症の緩和ケアに関する研究会 編
平原佐斗司・小川朝生・遠矢純一郎・桑田美代子・高井ゆかり・鈴木みずえ
B5判,208頁,定価 3,300円(本体3,000円+税)
認知症は、診断された初期からすべての段階で緩和ケアが必要とされます。
本書では、疾病の軌跡を踏まえた身体的・精神的苦痛への対応、家族への支援など、包括的なアプローチ方法を示します。
身体的・精神的な痛みとスピリチュアルペインに対応した認知症緩和ケアのアプローチ方法を提示する「認知症緩和ケアの入門書」です!
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第1章 認知症の緩和ケア 1 緩和ケアの歴史と認知症の緩和ケア 2 世界における認知症の緩和ケアの動向 3 認知症の人の体験している世界と身体的・精神的痛みとスピリチュアルペイン 4 認知症の緩和ケアの基本 5 認知症の症状緩和の必要性と意思決定支援 column 「大切にしてもらえている」と家族も感じられるケアを column 家族が抱く精神的・社会的痛みとスピリチュアルペインへのケア:治療の「その先」にあるQOLを考える
第2章 認知症のステージごとの緩和ケアの特徴 1 認知症の病態の評価と予後予測 2 MCI、告知の前後、軽度認知症の人への緩和ケア 3 中等度認知症の人への緩和ケア 4 重度認知症の人への緩和ケア
第3章 認知症の緩和ケアのための包括アセスメントとケアプラン Step1 認知症の人に、痛み・苦痛・つらさの程度と本人の思いを聞く Step2 痛み・苦痛・つらさの原因をアセスメントする Step3 アセスメントに基づいたケアの優先順位を決める Step4 アセスメントに基づいたケアプランを立てる column 「私ができることはもうない」と苦悩する妻へのケア
第4章 病院で展開する 認知症の人を支える緩和ケア 1 病院における緩和ケアの特徴 2 痛みのアセスメントとコントロール 3 認知症の人に生じやすい身体的・精神的痛み 4 認知症の緩和ケアにおける身体拘束と倫理 ❶専門職が認知症の人に抱きやすい意識(思い込みなど)と倫理課題 ❷身体拘束につながりやすい治療・ケアの特徴 ❸身体拘束の原因となる認知症高齢者の行動・心理症状(BPSD) ❹治療・ケアの拒否の根本原因と具体的なアプローチ 5 急性期病院で身体的治療を受ける認知症の人の意思決定支援とケア 6 緩和ケアの視点で認知症の人を支える多職種連携システム case study 「食べることは何より幸せ」:絶食を強いられ空腹に困惑する人の意思決定支援
第5章 高齢者施設で展開する 認知症の人を支える緩和ケア 1 高齢者施設における緩和ケアの特徴 2 施設の機能と特徴に合わせた緩和ケアの実際 3 地域包括ケアシステムにおける緩和ケアの実際 4 高齢者施設における認知症の人の意志決定支援 5 施設での看取りと緩和ケア 6 緩和ケアの視点で認知症の人を支える多職種連携システム case study 言葉で訴えることが難しい人の生活を支援する column 語り合えない家族の苦痛 column うつ状態になった家族への支援:訪問看護師の体験記
第6章 在宅療養の場で展開する 認知症の人を支える緩和ケア 1 在宅療養の場における認知症緩和ケアの特徴 2 地域包括ケアシステムにおける認知症の緩和ケア: 日本版BPSDケアプログラム 3 家で生活する認知症の人の意思決定支援と緩和ケア 4 在宅での認知症緩和ケアと看取り case study 「このまま気ままに100まで生きる」:独居高齢者への支援 column 認知症の人を持つ家族の痛みとグリーフケア column 「ごんちゃん」とつないだ家族の絆と思い:病院・在宅間の事例
2023年01月17日