
がん性疼痛、心不全の悪化、透析の治療の場面で、認知症高齢者によくみられる事象とその原因を探り、認知症高齢者が安全に治療を受けるための看護のポイントを示しました。また、抑制や終末期治療の選択などへの倫理的視点についても問題提起をしています。
認知症があると、「治療について説明してもわからない」「治療を拒否する」「安静が保てず、転倒転落のリスクがある」など、治療を行う上で困難な状況があり、疲弊している方も多いのではないでしょうか。認知症高齢者への丁寧な対応が難しい現場で、「これならできそう」と思えるような看護のポイントやヒントを示しました。ぜひご参考にしてください!...more
2021年02月26日

この本の初出は1972年、約半世紀前です。痴呆という言葉さえ専門家しか使わない時代です。耄碌(もうろく)というのが一般に使われていた言葉でした。この本は大ベストセラーになり社会現象にもなって、認知症にはまったく無策だった、当時の厚生省を認知症対策に駆り立てたほどでした。...more

小澤勲先生が選ぶ“認知症を知るための本”—14 ライスカレーと母と海
どんなに「ぼけ」が重度になっても、心が通じたと思える瞬間はありますよね。ただ、そう感じられるのは長年連れ添った人だけに許される特権でしょう。私も大変な毎日を送っておられるに違いない皆さんに、ほんのいっときでも憩っていただけるイスを差し出せれば、と願っております。...more